1. Resourcesタブを使いこなす

本書ではToolsの確認に焦点を当てましたが、InspectorにはResourcesを検証する重要な機能があります。

Resourcesとは何か

• 読み取り専用のデータソース（設定ファイル、テンプレート、ドキュメント）
• 第2章で学んだMCPの5つのプリミティブの1つ

Inspectorでの確認方法

1. 上部メニューから[Resources]タブを選択
2. [List Resources]をクリック
3. 利用可能なリソース一覧が表示
4. 個別のリソースをクリックして内容を確認

実例：設定ファイルをResourceとして公開

@mcp.resource()
def get_config():
    return {
        "uri": "config://calculator/settings",
        "name": "Calculator Settings",
        "mimeType": "application/json",
        "text": json.dumps({"precision": 2, "max_value": 1000000})
    }

2. Promptsタブで再利用可能なプロンプトを管理

Promptsの活用シーン

• 定型的な質問パターンの登録
• チーム内でのプロンプト共有
• 複雑な処理の標準化

Inspectorでのテスト方法

@mcp.prompt()
def financial_analysis():
    return {
        "name": "financial_analysis",
        "description": "財務データを分析する標準プロンプト",
        "arguments": [
            {"name": "period", "description": "分析期間", "required": True}
        ],
        "messages": [
            {
                "role": "user",
                "content": "期間{period}の財務データを分析してください"
            }
        ]
    }

3. ログタブでデバッグを効率化

ログレベルの理解