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生成AIが業務に本格的に導入され始めた今、AIを「答えるだけの存在」から「実際に外部システムと連携し、業務をこなす存在」へと進化させる鍵がMCPです。
MCPは、AIと外部ツール(API、データベース、ファイルなど)を安全かつ柔軟に接続するための新しい標準プロトコルであり、Claude DesktopはこのMCPにネイティブ対応しています。
MCPは、JSON-RPCベースの双方向通信プロトコルで、以下の特徴があります:
このガイドは、書籍『生成AIアプリ開発大全』の第9章を読んだ方、そしてAPIやPythonの基礎知識がある読者を対象としています。
特に、DifyをMCPサーバーとして動かしたい方に向けて、本書で扱った就業規則を検索できる最小構成のワークフローをMCPサーバーとして作成し、5分で試せる手順で紹介しています。
読者が自社の業務データとAIをつなぎ、「すぐに動く生成AIアプリ」を作れるよう、実践的な入り口になることを意識しています。
この記事の方向性は以下のとおりです。
何ができるか: Claude DesktopからDifyの就業規則検索システム(RAG)を直接呼び出せます
なぜ便利か: 「有給休暇について教えて」と聞くだけで、就業規則から正確な情報を取得できます
この記事のゴール: 最小限のコード(100行)で就業規則検索システムを動かしてみましょう
DifyをMCPサーバーとしてMCPクライアントから接続する構造は次の図のような流れになります。
この図でおわかりのように、DifyをMCPサーバーとして接続するにはDify APIを使うことになります。APIにはいくつか種類がありますが、例として下図のようなものがあります。